反復的に自らの行動が結果に影響しないと経験することで、やがて努力や判断を放棄する心理状態。組織レベルでも発生する。
AI導入後、チームが提案を自動的に受け入れるようになった。「AI が言ってるから」という理由で判断が進むようになり、スタッフから独立した判断の声が消えた。この状態が数ヶ月続くと、組織全体が学習性無力感に陥ります。
学習性無力感(learned helplessness)とは、心理学の概念で、個人が何度も自分の努力や判断が結果に影響しないことを経験すると、やがてそもそも試行錯誤しようとしなくなる状態を指します。組織における AI 依存でも同じメカニズムが起きます。スタッフが何度も AI の判断に従わされ、その判断が正しいことを繰り返し経験すると「自分たちで考える必要はない」という認識が強まり、主体的に判断しようとする動機が失われていきます。これは AI の精度が原因ではなく、判断する機会を奪われた結果の心理現象です。
知識の限界を自覚すること。学習性無力感とは異なり、判断しようという意欲は保たれている。